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遠赤外線商品の熱力学的説明

question:1236385403 に対するコメント

遠赤外線商品がどういう理屈で作用するか素人向けに説明したく、以下の流れでいいかどうかアドバイスいただけますか?

1.風呂の熱がエネルギー源となり、その温度に作用して商品が遠赤外線を普通より多めに発する。
2.発生した遠赤外線が風呂の中を伝播し、体の表面にたどり着いたものが毛細血管に作用する(後は遠赤外線の理屈で体が温まる)。
3.一方、一部はその商品の表面のお湯に向け直接作用し、あくまでも理論的にはその部分のお湯がさらに暖まる。
4.なお遠赤外線はプラスチック等に吸収されてしまうので、密閉したプラスチックケースの中にこの商品を入れてお湯に浸しても効果はない。あくまでもお湯に直接触れさせるべき。

自分はこの商品を使ったとき手先足先が火照るような暖かさが入浴後持続できたので、これが遠赤の効果だとすれば、きちんと人に伝えたいのです。

この商品自身の効能に関してはここでは無視してください。

http://q.hatena.ne.jp/1236385403

ということだそうな。id:achiless の様子からして、おそらく赤外線商品を扱いたい業者でしょう。

というワケで、ポイントとか気にしてなさそうなダミーアカウントに答える気力も、、、ってことでこっちに書いといた。

3の方同様、「遠赤外線商品」からだけでは想像できないし、その中には怪しいとされているものも多くあるので、文章からの推測に対して、物理学的考察してみます。

まず、「風呂」が風呂桶を指しているのか中の水(湯)を指しているのかどちらとも取れます。どちらかを指している場合は間違った説明になっていると思います。


>1.風呂の熱がエネルギー源となり、その温度に作用して商品が遠赤外線を普通より多めに発する。

風呂の水のエネルギーがその商品に移動するため、(室温であった)商品が加熱され、水温とほぼ同じ温度になっているのではないでしょうか?
商品が水に比べて赤外線の放射率が高い物質からできていれば、水(湯)よりも多く赤外線が出ていることでしょう。

「普通より」の「普通」は風呂に入れていない状態を指していますか?どちらとも取れる気がします。


>2.発生した遠赤外線が風呂の中を伝播し、体の表面にたどり着いたものが毛細血管に作用する(後は遠赤外線の理屈で体が温まる)。

風呂の中というよりは水を通り抜けて伝播し、血管ではなく、皮膚表面に作用します。


>3.一方、一部はその商品の表面のお湯に向け直接作用し、あくまでも理論的にはその部分のお湯がさらに暖まる。

熱力学第一法則から考えれば、違います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%B3%95%E5%89%87
湯から商品へ移動した熱が赤外線輻射によって熱の一部が商品から湯へ戻るので、「さらに」ではないでしょう。
おそらく熱平衡時には既に湯の温度は商品投入前よりも下がっています。


>4.なお遠赤外線はプラスチック等に吸収されてしまうので、密閉したプラスチックケースの中にこの商品を入れてお湯に浸しても効果はない。あくまでもお湯に直接触れさせるべき。

商品が湯の温度よりも低くなっているので、そうでしょうね。


赤外線の説明
http://www.anritsu-meter.co.jp/infrared/table_e.htm