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メディアアート制作展 iii Exhibition 9 (東大・院・情報学環・コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム)

「アートが魅せる技術、技術が魅せるアート」というテーマで催された東京大学大学院学際情報学府および同大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムの学生50名がメディアアートの展示会を開催した。

先週からやっていたのだけど、友人が出展していて誘われたので、行ってみることにした。

22の作品が出ていたそうだが、時間の都合で

  • 会場が4ヶ所に散らばっていたので、3ヶ所しか回れなかった
  • 会場の中でも、異様に混んでいる展示がいくつかあり、その展示にしばらく並んでも空かなかった
  • 会場に担当者がおらず、どうやって体験すればいいのかがさっぱり分からなかった展示がいくつか見られた
  • 故障中や準備中などとなっているものがあり、観覧・体験ができなかった

という諸処の事情で15作品くらい観ることができた。

新しい「大学」のあり方を提案しているものだと思って、第九回のこのイベントに今回初めて参加した。
が、残念ながら、その15作品の中に期待を満たしてくれるような作品はなかったと言わざるを得なかった。
「最高学府」と間違えて言われることもある東京大学の「大学院」(そういう意味では最高学府の一つに当たるでしょう ;-)の一つの組織(同学府および同学環は研究科と並列に並んでいるはず)であるのだが、それが(少なくとも私が期待する)教育レベルではないのではないかと不安に思えるほどだった。

これは高校の文化祭や専門学校の展示会ではない。
世界レベルで戦っていこうとしている、大学という組織の下でやることなのか、と疑問が湧いた。

学部をついさっき出た程度の私*1にとって期待されたのは、最先端の、あるいはユニークな科学・技術(メディア・方法なども含む)を使って、これまでになかったアートを表現すること。もちろん、それまでになかったことを表現すること自体がアートだと私は思うのですが、アカデミックな要素を取り入れてほしかった。

客層の半分くらいは専門生・大学学部生のような印象を受けた。平日だったからかもしれない。。。

まとめ

  • 22作品中15作品程度観た。
  • どのように作品を鑑賞・体験していいか分からないものもあった。人も説明もなく、直観的なインターフェイスも持たず、どうアートなのか分からない作品もわずかに見られた。
  • 客層はやや若かった。出展者よりも若干若いかもしれない。

この記事を読んだ関係者(出展者、観覧者、プログラム関係者など)がいらっしゃって、気分を害してしまったら、それは気の毒だ。
半年に一度くらい開催しているようなので、次回以降に期待してます。

*1:つまり、作品を出している側と観た側が同じ被教育レベルである